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WWOOFerとしての初めての滞在はBOWEN IS.から始まりました。
BOWEN IS.はバンクーバー市内からバスでのんびり50分のHourseshoBayというところからフェリーで20分のところにあります。
フェリー乗り場でホストのKeyoを待っていると、車から思いっきり手を振ってやってくる人がいるので、すぐに彼女だとわかりました。
こちらへ来る約束を取り付けるための電話で話したときに、ものすごく感じがよくて、会うのがとても楽しみだったのですが、想像した通り一目で好きになっちゃいました。
はつらつとした笑顔がキュートな女性です。
ファームに行く前に、Keyoがいくつかの秘密の場所に案内してくれました。
樹齢800年にもなる大木のある森、誰もいない秘密のビーチ。
レインフォレストってこういう森のことをいうのでしょうか、あたりの木々は苔におおわれて、シダも地面を覆い、あたり一面が緑色に発色しています。
目に入ってくる景色全てが緑色・・。バンフやカナディアンロッキーの雄大な自然とはまた違った、BC州の豊かな森です
さて、ゆっくりと案内をしてもらいながら、私が滞在するファーム、XENIAへと到着しました。
そこはもう夢のような場所でした。
広大な土地に、小さなロッジが点在しており、宿泊施設になっています。
そのほかに、いくつかの瞑想スペースがあり、ワークショップも開かれています。
キッチンやシャワーのあるメインロッジの隣には、Keyoが作り始めたばかりの庭があり、ここで無農薬でハーブや野菜を育てています。(彼女はこの庭のガーデナーとして雇われていたのです。)
私はこのメインロッジの2階に部屋を与えてもらいました。屋根裏部屋のような小さいけれどかわいい部屋です。
感激してあたりを探索していると、夕食の時間になり、Keyoと庭からレタス、ハーブ、それからたんぽぽの葉っぱやハコベなど、食べられるものを摘んできて、サラダを作りました。
タンポポの葉やハコベなどは、あらためて食べるのは初めてでしたが、ほのかに甘く美味しい草でした。
普段、雑草として扱われてしまうものの中にもハーブはあるのですね。そのほかのハーブはロケット、タイム、マスタードなどなどです。
ここのオーナーはアンジェリンという女性で、執筆活動や講演など、幅広く活動しているようでしたが、具体的には良くわからずじまいでした。(英語力不足のためです、とほほ。)
すごくお金持ちのようですが、環境保護やホームレスの救済、メンタルケアなどに力を入れていました。
このXENIAは彼女の理想郷なのです。
次の日からの仕事はNettle(イラクサ)の収穫と乾燥です。
イラクサには豊富なミネラルやビタミンが含まれていて、若芽をゆでて食用にしたり、お茶にしたりします。
ここでは広い土地のあちこちに、Nettleがうえられ、新芽は丁寧につみとり、有機野菜を売っている町のショップに出荷しています。
Nettleには全体に鋭いとげがあり、これに触れると2〜3日手がしびれたように感覚がなくなるので、手袋をつけて摘み取ります。
私はこのとげを甘くみていて、かなりじかに触れてしまい、2日間くらい両手が痛がゆくて大変でした。
2,3日してやや生活になれたので、Keyoおすすめのトレイルを歩くことに。
XENIAの敷地内から細い道を歩いて、ハネムーンレイクと名づけられた小さな池まで。
雨がふっていましたが、レインコートと長靴を貸してもらい、暖かい格好で出発です。
あたりはまたもや緑一色になりました。鳥の声、雨の音、私がゆらす草の音だけ聞こえてきます。
緑の中に溶け込んでいきそうなそんな静かな時間です。
ハネムーンレイクを一周して、(途中道がなくなり、枝をかきわけかきわけ進んでいきました。)ずぶぬれで帰るとXENIAの世話役、クリスタルが心配してタオルなどを用意してくれました。体は冷たいけれど、心は大満足でほくほくでした。
Keyoに1つ、仕事を与えられました。瞑想スペースのひとつ、サンクチュアリとよばれる建物の窓から見える庭に、別のガーデンからもらってたWoodruffというハーブを植えて欲しいということ。
Woodruffは白く小さな花で甘い香りがします。この花でグランドカバーをしたらさぞかし美しいに違いない!!
バケツ2杯分の苗を乾燥させないようにして、仕事開始。
そこには大きな石やまだ整理していないシダなどがたくさんあり、まずそいつらをどかす作業から始めます。
なかなか手ごわく、1日では終わりません。雨が降る日もあり、まだ5月のカナダは寒く、かじかむ手をはあはあとやりながらの作業です。
さて、その夜は近所の人達が集まってのポットラックパーティー。
これはひとり一品料理を作って持ち寄るパーティーです。私ももちろん参加。日本の家庭料理の基本、肉じゃがを作りました。
因みに日本の食材は健康食としてかなり普及していて、米、醤油、豆腐はどこででも手に入ります。
もう少しで、あらかじめ決定していたここの滞在期間が終わりになります。
クリスタルはもっと滞在を延ばしてもいいのよ、といってくれましたが、ここはあまりにも素晴らしく、居心地が良すぎ・・それから想像以上にファームステイでの驚きや発見がたくさんあったので、欲が出て、もう少し他のファームをみてまわりたいと思い始めていました。
結局Woodruffを植え込む作業は3日間もかかってしまいました。
疲れたけれど、1つの作業を完成させることができて、私も大満足。
完成したよ、と聞いて見に来てくれたKeyoもでき映えに満足してくれた様子でしきりに誉めてくれました。嬉しいな(^O^)。
午後はミーティングをするから私も参加しなさい、とのこと。
アンジェリンも忙しい中きて始めたミーティングは、それぞれの人のよいところを誉めたり、日常の生活の中で感じたことを発表することでした。
このようなミーティングは1ヶ月に1回くらい行われるらしく、私のステイがそろそろ終わるので、今回開いてくれたそうです。
始めに、Keyoが前に参加したワークショップの話しをしてくれました。
彼女は環境の汚染に心を痛めていて、今世界中でどんな環境汚染がなされているかという話をしたときには、感極まって泣き出してしまったほどでした。とても敏感で純粋な心の持ち主なのです。
しかし、まわりにも同じように地球環境を守ろうとする人達が多くいることを知り、安心した様でした。こちらではこのようなワークショップや同じ年代の人による討論会のようなものが頻繁に行われいるようです。
私はこのミーティングでKeyoに、あなたに一目会ったときから、あなたがどんな人か想像できたし、一目みたときから大好きだと思った、と話し、
このXENIAが私にとっても理想の空間であることを、つたない英語で話しました。
反対にKeyoをはじめ、みんなが私の仕事ぶりに感謝してくれ、あなたがいてくれると私達も植物もハッピーだから、ずっといて欲しいわ。といわれ、胸が一杯になり涙がこぼれちゃいました。(>_<)
人に感謝を伝えることはコミュニケーションを図る上で、とても重要なことなんだということがよくわかります。そして、相手につたえ、伝えられることで、自分を客観的に見ることができ、良い部分を見つめ、自信をもつことができるのですね。
ミーティングのあと、Keyoがまた別の秘密の場所へとつれていってくれました。彼女は森の中にいるとまるで妖精のようにきらきらしています。私も彼女のような人になれたらいいなあ。
夕食に、XENIA特製の豆腐ラザニアを作ってくれました。Nettleもたっぷり入っています。
私は森へ出かけていって、枝や葉っぱを使って、グリーンのブーケを作りました。
花屋で働いていたとき以来で、花束をつくるのは久しぶりなのですが、あんなに幸せな気持ちで作ったのは初めてだったように思えます。
小枝を一折もらうとき、葉っぱを摘むとき、自然にありがとね、って言葉がでできてしまいます。森の力を少しずつわけてもらっているようで、段々と元気になってきます。

XENIA・・私にもいつかこんな場所が作れたら。小さくてもいい、自然と人が共生できる場所。ぼんやりとそんなことを考えはじめるようになりました。
日本に帰ってから、Keyoから手紙が届きました。パーマカルチャーの勉強をしているとのこと。変わりない姿勢で頑張っているようです。
ホームページをみると、私がいた当時のまだ少しの植物しか植えられていなかった庭が、もりもりと繁り、花を咲かせている写真が。Keyoが土作りからじっくり始めた健康な植物が育つ庭です。
私も負けられませんね。夢を形にしている人をまた見つけてしまいました。
今ではB&Bとして大分システムが整ってきたようです。バンクーバーからも近く、緑にかこまれたこのサンクチュアリに滞在してみたいという方は、こちらのURLへ。
Xenia homepage.........http://www.xeniacentre.com
